
日本から12名で農園に行ってきました。
画像は、Future coffee farm Toiさんとのビントゥアン省の契約ロブスタ農家さんたちとの1枚です。
みんなが笑顔のいい写真です。
ロブスタの品質を上げるためにToiさんと一緒に日々努力されている農家さん達です。
今回の渡越に関して
当時、僕一人でToiさんの農園に行き、ホームステイしながらグーグル翻訳を駆使して夢を語り合っていました。
農作業がひと段落した夜の10時頃に倉庫でToiさんと二人でサンプルロースターで焙煎したり
精製場所で地元のパートさんと二人きりで一日中トンボを使ってチェリーを撹拌したり
倉庫で寝たり、一緒にワーカーさんと重たい荷物を運んだり、一緒にドロドロになりながら作業していたことを思い出します。
それから、5年
多くの日本の方々にベトナムロブスタの興味を持っていただくようになり感謝しています。
通常は、8coffeeとしてビジネスをさせていただいていますが、ベトナムの事になるとどうしても農家さん目線になってしまいます。
僕には、5年前のホームステイした時の印象が強烈に脳裏に残っています。
当時、周りにはベトナムロブスタに興味を持ってくれる人もいなく、農園主Toiさんと出会い、人柄に触れ、「この男をベトナムで一番の農家にする」と心に決めて
コーヒー生豆の輸入をすることに決めました。
輸入しようと決めましたが、
当時の8coffeeではまだまだ焙煎量が少なく、少ない量だとToiさんの人生も変わらないので、生産できるファインロブスタ全て2.5tを輸入することに決めました。
8coffeeだけではなく、日本のロースターさんにファインロブスタをお店で扱ってもらえるようになれば、将来的にToiさんからの輸入量が増えると考えました。
当時は、ファインロブスタ(最高級ロブスタの名称)という言葉もなく、高品質ロブスタとしてPOPを作り、展覧会に出展していました。
2019年の展覧会は、ただただ悔しい思い出しかありません。
初輸入の2.5tから2023年は13tまで順調に増えています。
某コーヒー会社さんのリモートでベトナムコーヒー勉強会をさせていただく機会があり、社長様に「やりきった黒田さんがえらい」と褒めていただいた事が本当にうれしかった。
今後の事を考えると、
2023年ダクノン省でToiさんのロブスタ有機栽培農園が始まります。
今から5年先の農園での生産量を見据えた時に、輸入元が8coffeeでは限界があると考え、今回の渡越時には商社さんに同行をお願いしました。
正直なことを言えば、共同で輸入していきます。
これまでの経緯から、
周りからいろいろとご指摘を受けましたが、全てはダクノン省での新しいToiさんのロブスタ農園を成功させるためです。
この件に辺り、2022年6月、9月と2度にわたりベトナムに行き、農園主Toiさんを説得しました。
今回の渡越前でも「なんで黒田は共同輸入なんていいだしたのか?」と言ってたらしいです。
ほんと、品質も更に良くなり、順調に生産量も増えて
これからという時だからこその決断です。
ただ、経緯もありこういう時は独り占めを考えそうなもんですが、将来的にToiさんや携わっていただいてるロブスタ農家さんの為には今が一番ベストだと判断しました。
そういう考えなった、自分自身を褒めたいし、
初めに書いた「農家さん目線」で考えるとベストな選択だと思います。
輸入には、これからも8coffeeも携わって行きますし、もしいろいろと問題が発生したら単独で輸入すればいいかとも考えています。
Toiさんと僕には
2人にしかわからない何かがあります。
家族、兄弟、戦友みたいな感じかな
今回の渡越時、みんなが寝静まってからToiさんと2人きりでお酒を飲みながらグーグル翻訳を使ってAM1:30までお話しました。
なんだか、ホームステイした時のことを思い出しました。
まず、大切なのは時間
時間をかけてゆっくりと信頼関係を築く
そして、言葉や想い
継続することが一番大切なので、無理なことはしない、言わない
中長期的な目標を共有する、そして、必ず達成させる
僕は、必ず少しずつ右肩上がりにしていこうと言います。
少しずつは時間が掛かりますが、確実に前に進むと考えています。
これからもベトナムコーヒーを応援していきたいと思います。
2023年ニュークロップ
5月頃入荷予定
今年のベトナムコーヒーは更に品質が上がっています。
お楽しみいただけるとうれしいです。